I Love Old Canon 
       大昔の憧れを引きずり、CanonのSCRカメラの収集をはじめてしまいました。

*** My Camera Collection *****
                          マニュアルキヤノン コレクション

 コレクションといえば、典型的な道楽の一つです。
 ここでは、私の数ある?無意味コレクションの一つ 「CanonのSLRカメラコレクション」と、それにまつわる苦労話?について記載します。
 Canonの中古カメラは、市場には溢れていますので、価値としてはたかが知れてるでしょう。
 しかし、当時(学生時代)のそれは、私の憧れの一つでした。そして、その憧れの品が中古品として広く出回っており、しかも値ごろな価格で入手できる事を知ってしまった私は、収集の衝動を抑えらませんでした。
 良い写真を撮る事が目的であれば、色々な面で新型カメラには叶わないかもしれません。しかし、写真撮影とは、出来た写真を見るだけが楽しみでは無いのです。私にとっては、撮っている過程の方が楽しかったりします。更に言えば、カメラをいじくり回している時の方が楽しいです。そういう意味で、古いカメラの方が、いじくりがいがあったりします。(笑)


 ●● 目 次 ●

 ★ Canon のSLRカメラコレクション
   私が入手したカメラコレクションの一覧と、その背景(思い出話等)。

 ★ 初歩的トラブル奮戦記
   ・レンズのカビ取りに挑戦
   ・中古カメラの寿命について
   ・視度補正レンズ & アイカップについて
   ・AL1の電池ぶた修理



Canonの SLRカメラコレクション
 以前から一眼は欲しかったのであるが、なかなか買うに踏み切れなかった。中学,高校では、一眼を持って写真を撮りまくる友人達を、いつも羨ましげに眺めていた。
 その当時は、オリンパスOM10が、とても欲しかった。しかし、カタログを眺めるほどに、キャノンAE-1Pの方が、欲しくなってきた。そして大学時代、見栄張りの私が最終的に購入したのは、NEW F1(下の写真)であった。 アップルコンピューターの宣伝ではないが「最高を最初から」である。 ただ、このカメラの重さには、何時も何時も悩まされた。

NEW F-1
F-1 70-210

・私が始めて購入した一眼レフは、New F-1(写真左)。同時に28mm-f2.8 と70〜210mm-f4〔写真右)も購入した。
・ズームレンズの下にある箱は、ファインダーの視度補正レンズ。目の悪い人には必需品だ。現在では入手が難しく、中古市場では、やたら高値で売られている。(私も3000円、つまり定価の2倍で購入した。)それでも見つけられただけで、かなりの幸運みたい。

・中古カメラフェアで、4万位の上物っぽいnewF1を見付けた。やっぱりNewF1は最高なので、つい予備として購入してしまった。しかし...電池を抜くとシャッターが切れない,フィルムの巻き戻しが調子悪い という不具合を持っていた。
・この2代目New F1で撮った写真 → 中野
 これの撮影中、ファインダーを道路に落としてしまった。信号が赤になりそうだったので走ったところ、ファインダーが外れ、「かんかんかん」ってアスファルト上を転げ回った。(涙)



F-1
 NEW F-1を買って暫くした頃、既にカメラに飽きていた友人から「旧F-1を買わないか?」と持ちかけられた。そういえば、1台でも重かったNEW F-1の他に、この旧F-1も担いで撮ってた頃もあったなあ。
 現在は、既に人手に渡っている。おまけにもらった標準レンズは、大変に重宝していたが、広島旅行時に雨に濡れたせいか、カビが生えてしまった。



A-1
A-1 A-1+グリップ

 カメラ熱がさめて、何年もの時が経過した。年に1度あるかないかの頻度で活躍するF-1は、いつ使っても重かった。ある日、中古カメラ展の入場券を入手。試しに足を運ぶ。すると、そこにはA-1が展示されていた。そして、それはとても軽かった。
 写真のA-1は、実は2代目。展示会で購入した初代A-1は、購入後すぐに故障が発覚。しかも、修理不能と言われてしまった。この2代目は、初代を返品する時に、そのカメラ屋のショーケースで見つけたものである。残念ながら、カメラのグリップは、津和野城へ行く途中に紛失してしまった。
 2代目〔左)は、保証が一週間しかない為(委託カメラのため)、早々にテストする必要が有った。そこで、このカメラの調子を見るためだけに「F1日本GP 日帰り旅行」を実施した。また、青春18切符 貧乏旅行記長崎・広島 原爆ツアー青春18切符の旅 pt2 「目指せ! 阿蘇山」の写真も、このカメラで撮影。現在一番活躍している。
 このあいだ、下のAE-1pを買ったお店で、中古のグリップをGET(300円)。実に幸運でした。意外とAE-1pに付いてたものが、後から出てきたのかもしれませんね。右にグリップ付きの写真を追加しました。(Sep. 14, 2002)


AE-1 program
AE-1p 中古レンズ

 茅ケ崎へ行ったついでに某有名ディスカウントショップへ寄った。そこの中古カメラを何気なく眺めていると、ジャンクコーナーに薄汚れたAE1-Pがあるじゃないか!よく見ると少しカビのはえたFDレンズ(50mm - F1.8)も売っていた。1時間ほど悩んだ後、両方買ってもたった1000円というバカ安さに負けて購入。(税別)
 しかし、購入してびっくり。電池を入れれば、シャッターは動き出すし、ボディを磨けば、それなりに綺麗になってきた。
 右上の写真は、カビの生えたジャンクのレンズ群。もしかしたらレンズに生えたカビが、味のある「ぼけ」を醸し出したりして? 右はFDの50mmで、左は次の週に見つけたKIRONのズームレンズ(28〜210mm - F3.8〜5.6)。それにしても、1本たったの500円。本当に安かった。(Sep. 18, 2001)
・このカメラで撮った写真(レンズは、下で紹介しているFTbと一緒に買った 50mm F1.4SSC) → CEATEC JAPAN 2002


AE-1
AE-1
 最近、秋葉原に怪しい店が増えた。場所は秘密だが、これを買った所もその一つ。モノの状態に関わらず、カメラは4000円,レンズは3000円。モノの数だけは豊富で、中には状態が良いと思われるものもある。この日は3台のAE-1をみつけ、一番まともそうなのを購入した。(シャッター音だけみれば、A-1よりGOODな状態でした。)ちなみにオリンパスのストラップは、おまけに付けさせました。 
 この店は、あまりグレードの高いものは置いてない。しかし、AL-1やAV-1なら見つかる可能性があるので、たまに通って見ようかと思う。(でも、もうドライボックスに余裕はないんだよなあ)....(Aug. 31, 2002)
 カメラGETという雑誌の16号に、AE-1の修理の手引きが掲載されている。この話を聞いて、早速バックナンバーを探したところ、秋葉のMAP CAMERAで発見した。なるほど細かく説明されているが、実践するにはかなりのテクが必要である。でも、何時か挑戦してみたい。 ....(Oct. 5, 2002)  びっくり! 秋葉のMAP CAMERAが10月一杯で閉店してしまった。....(Nov. 17, 2002)
・これで撮った写真  → SGPAM


AL-1

 AL1の中古は、電池ボックスの蓋が壊れて閉まらない物が多い。左はハムフェアで見付けたAL1。シグマの標準ズームが付いてお値段は4000円という破格値で購入出来たが、蓋は当然のごとく壊れていた。
 附属のズーム(28〜70mm F4)は、普及品ではあるものの、どの焦点においてもF値が変らないというすぐれ物。オートストロボを使う時には、大変重宝である。

・このカメラで撮った写真(レンズは、タムロンのZoom) →  有明周辺
・このズームレンズと NewF1(2代目)で撮った写真    →  モーターショー '03

 右のAL1は塩田カメラの年末セールで2500円で見付けたもの。外装は汚れだらけ。モルトはボロボロ、蓋も壊れていた。しかし、丹念に磨くと、それなりに奇麗になってきた。撮影はそれなりに可能であるが、何処まで正常かはもう少し調べる必要あり。
 左のブラックモデルは外装がプラであり、メッキにより金属らしさを出している。しかし、右のシルバーモデルは、金属製であり、ブラックモデルより重厚感があった。
 このシルバーモデルで撮った写真   → 



AV-1

 Deltaで上物として売っていた。 といっても、値段は税込み4000円。高いのか安いのか?

・とりあえず写真を見て決めましょうか?  → CEATEC JAPAN 2003



FX

 これもDeltaにて税込み2500円で購入。低速シャッターは危ないけれど、露出計はちゃんと動いていた。
・これで撮った写真  → SGPPM


FTb
FTb

・大阪の露店で偶然見つけた。しかも、50mm F1.4 SSC の旧FDレンズ付きで7000円と格安。実は、AE-1を買った店にもFTbがあったのだが、あの時買わなくて良かった。
 でも、こんなにカメラばかり集めてどうするんだろう?最近、自分の事ながら不安になってきた。(Sep. 8, 2002)

・このカメラとレンズで撮った写真 → 善光寺御開帳

 このカメラ、残念ながらスローシャッターの調子が悪い。何枚か、フィルムの半分あたりで露出が変っていた。いずれ、解体整備(注油)を行ないたい。

・このレンズと、上で紹介したA-1で撮った写真  → More 大覚寺
・このレンズと、上で紹介したAE-1pで撮った写真 → CEATEC JAPAN 2002






★ 初歩的トラブル奮戦記

● レンズのカビ取りに挑戦!
 以前、70〜210mmのズームにカビを生やしてしまい、メーカー修理を依頼した。その時の費用は何と約1万円。しかも完全な除去は出来ないとの事だった。このレンズの中古相場は1.5万程度だから、修理が如何に割高で有るかが解るだろう。そこで、 KIRONのレンズのカビ取りに挑戦してみた。
 レンズを分解し、レンズペーパーに洗浄液を付けて磨く。しばらく悪戦苦闘するが、レンズ表面に食い込んだカビは、思いの外しつこかった。結局は「殆どのカビは取れた」と決めつけて、諦める。解体組立、およびレンズを磨く手間は、かなり大変と実感。メーカーのレンズメンテに1万円もの費用がかかる理由を再認識した。
 さらにある日、お気に入りの標準レンズにもカビが生えている事が判明した。広島で雨に降られた際、濡らしてしまったのが原因に違いない。もうやけくそである。何故ならば、標準レンズに至っては、中古価格の方がメンテ代より安いのである。仕方ないので、こいつについても分解清掃を行った。
 現在これらの機材は、除湿ボックスに保存している。しかし、「湿度が低ければカビは大丈夫」というものでも無いらしい。数ヶ月ぶりにレンズをチェックすると、取ったつもりのカビが、また成長しているようにも見えた。こまめに使う事が長持ちの秘訣らしいが、そうそうカメラを使う気力は沸かない。困ったものだ。
 それにしても、何でレンズなんかにカビが生えるのだろう。ガラスって、栄養価高いのかしら? それとも、「コレクション」などという愚行に対する、神の御怒りか? いや、きっと道具達の「私をもっと使ってくれ!」という叫びなのかもしれない。

● 中古カメラの寿命について
 中古カメラといえど、この手のカメラの寿命がこんなに早いとは思わなかった。
 なんでも、キヤノンの普及タイプ(A1とかAE1など)は、F1の十分の一ほどしかシャッター寿命を保証して無いそうだ。この当時、電子シャッターが普及し始めていた。電子シャッターは精度は高いのであるが、普及タイプに付くそれは(コストダウンのため)それなりの耐久性しか持たせてなかったそうである。(そのくせ、ワインダーやモータードライブがオプションとして人気が高かったのだから、少々恐くなる。最も、適当に壊れてくれなくてはメーカーとしては儲からないのだろうが...。)
 A-1を使い始めて暫くすると、シャッター音が変わっていることに気付いた。これは、いわゆる「シャッター鳴き」と呼ばれる現象で、シャッターの寿命の前兆だそうだ。(最も、鳴きだしてから完全に使えなくなるまでには、相等に間が有るそうだが...) そういえば、最近カメラ屋で見る中古のA-1は、注意書きに「シャッター鳴き」と書いてあるものがやたら多い。電子制御のカメラを中古で買うときは、気を付ける必要がある。
 というわけで、近頃はまたF-1のお世話になっている。さすがに造りの良さは逸品で、重さを除けば、操作感はA-1の比では無い。最近、予備にもう一台欲しくなってきた次第である。(どうせ使わないくせに....。)

 さて、F1にカビの生えた50mmをつけて撮った写真,シャッター鳴きのA1で撮った写真など、見分けがつきますか? 私には良く解りませんでした。  えっ!それ以前に撮り方がなってないって? 申し訳有りません。
  → 35th Motor Show

● 視度補正レンズ & アイカップについて (近視者の苦しみ)
・古いカメラの視度補正レンズを紛失して困った経験はないだろうか?私は大変困った。何せ、これが無くてはピント合わせもままならない。これからの話は、そんな私の苦労談である。
 「もうメーカーにもないんですよ! 他の店を回っても店頭在庫があるかどうか......」
 随分昔、新宿の某有名カメラ店へ視度補正レンズ(ー2)を買いに行った時の店員の言である。その時、私は二度驚いた。
 ひとつ、F1が半年も前に製造中止になっていたこと。 ふたつ、アクセサリー群が、こんなに早く無くなってしまうこと。
 実際、私は困った。しかし、まあ幸いというか何というか、視度補正 0のレンズが店頭在庫として残っていた。暫くすれば、これすら手に入らなくなると思い、その日はこれを購入して、おとなしく引き上げた。しかし、これが問題を大きくした。
 解説しよう。視度補正0とは、単なる素通しと思ったら大間違い。実は、若干 「+」 なのだ。近視者がこんなものを付けたら、見えるものも見えなくなってしまう。(当時、不思議な現象があった。A1を使うと、F1ほどのボケがないのだ。ある日、F1に付けてある補正0のレンズを外し、ファインダーを覗いてみた。そして、この時、始めてこの謎が解けた。)
 当時、そうとは知らず、私はパニクっていた。何とかして視度補正せねば....。
 そこで、韓国へ行った際、眼鏡屋よりー2のレンズを購入した。これを削ってファインダーにはめ込めば.....。失敗であった。レンズは思ったより厚く、しかも平坦ではなかった。
 次に、たまに中古市場に流れると言う話をたよりに中古カメラ屋を巡った。新宿を中心に、新橋、有楽町、横浜、福岡、大阪道頓堀も走った。〔実は韓国でも探していた)調べると、中古を扱うカメラ屋は、相当数存在したのである。そして、何回目かの新宿の中古カメラ屋巡りをしていた時、それは突然現れた。最も、値段は定価の倍だった。マイナスのレンズは人気があるため、完全に足下を見られているようだ。近視は損である。
・横浜の「カメラのキムラ」で驚くべき会話を聞いてしまった。そこには昔の私と同じく、F1用の補正レンズを探している人がいた。店員はその人に向かって
「ウチはとれますよ」
 と返事をしていたのである。当然のごとく、その人は、喜んで注文していた。マイナスのレンズの場合は5000円位かかるらしいが、欲しい人とっては値段に変えられない。 こんな店もあったのだ。

○代用品について(Aシリーズ等)
 さて、こんなドタバタのさなか、私は中古のA-1を購入していた。当然、A-1用の視度補正レンズ探していた。そして、その過程で驚くべき? 発見をした。この事実、何人の人が知っているであろうか?
1. A-1には、ニコンのアイカップ(F401X,F601用)が使用できる。しかも、純正品より値段が安くて裏ぶたが開けやすい。眼鏡を架けてる人にはお奨めである。
2. A-1には、EOS KISS用の視度補正レンズ(視度補正レンズE),およびアイカップ(アイカップEB)がそのまま使用できる。
 つまり、A-1(Aシリーズ等)の場合は、(EOSが現役である限り)何も無理して、高い中古品を探す必要はないのである。

 (参考) 標準品と、代用品を使った場合の外観 (ちなみに、左はA-1、右はAE-1)
EOS
 ↑ 左が純正の視度補正レンズで、右がEOS KISS用。 EOS用でも、全く問題ない。
NIKON
 ↑ 左が純正アイカップで、右が ニコンのF401X,F601用。 ニコン品の方が、むしろ、裏ぶたが開けやすくてGood。
   尚、視度補正レンズと合わせて使いたい人は、EOS KISS用の視度補正レンズEにアイカップEBを付ければ良い。(下の写真右)
PENTAX
 さらに新事実を追加。ペンタックスの補正レンズも使えた。(写真左) 写真右はEOS用のアイカップ。尚、これらは、データーパック着きのジャンクAE1とともに見つけて購入したもの。全部で2500円+税 (Sep. 27, 2002)

● AL1の電池ぶた修理 
 AL1の中古は、電池ボックスのふたが壊れて閉まらない物が多い。そこで、裏ぶたの修理にTryした。
電池ブタ修理
 欠けた所に穴を開け、補強金具を入れます。(写真3)
 次に、樹脂で固めてみました。 今のところ、一応使えます。(写真4)


 戻る  HOME Document

 表紙へ index