9月3日〔火) 予定のスケジュール
  0:41 平塚  → 小田原   1:01     JR
  1:04 小田原 → 大垣    6:56     JR   
  7:01 大垣  → 米原    7:37     JR
  7:50 米原  → 姫路  10:13   JR
  11:04 姫路  → 岡山  12:26   JR
  12:42 岡山  → 広島  16:02   JR
  16:13 広島  → 下関  19:23   JR
  19:26 下関  → 小倉  19:44   JR
  19:57 小倉  → 大牟田 23:03   JR
  23:07 大牟田 → 熊本  23:55   JR

●初めに 
 上記スケジュールを見て欲しい。これによると、「熊本まで1日で行く事が可能」な事が解る。実はこれ、駅そなえつけの時刻表を確認した時に気がついた。
 実のところ、「熊本まで1日で行く」など、絶対出来る筈が無いと思っていた。私の携帯している時刻表にも(500円のポケットタイプ)そう書いてあった。ところが、米原での待合せ中、何気なく眺めた時刻表(大判)には、携帯版には無いデーターを記載されていた。つまり、上記スケジュールでは、大牟田23:03となっている。しかし、私の時刻表には23:10分としか書いてなかった。
 結論: 電車さえ正常に走っていれば、その日のうちに熊本まで行けるのである。

●ムーンライトながら
 その日、「ながら」車内は人で一杯だった。一番空いていそうな曜日ということで、わざわざ月曜の夜出発を選んだのだが、全く意味は無かったようだ。それでも、小田原での乗り順を前にしようと、「早めに小田原へ行き、乗車待ちの列に並ぶ」という保険をかけておいた。しかし、すでに小田原では長蛇の列。おまけに、「ドアの無い列に並んでしまう」という失態まで犯してしまった。
 この混雑の原因は、「臨時列車大垣行」が 8月一杯で終了した事も起因しているとは思う。とはいえ、予想以上の「お仲間」の数には、驚きを隠す事は出来なかった。そして、勿論この後の電車(網干行き)への乗換は、いつも以上の競争であった。
 「網干行き」に乗り換えたとき、一般のお客さんが私の近くに座っている人に訪ねていた。
 「団体さんなんですか?」
 気持ちはわかります。確かに不思議な集団でしょうね。青春18切符の流行は、一般客にとっては迷惑な話と思います。(勿論、使う側も大変なんですが)

●そして、予定は狂ってゆく。
 「網干行き」の電車を米原で降り、わざわざ「姫路行き」に乗り換えたのには訳があった。もともとは一日で熊本まで行く気などなく、京都観光を途中に入れる予定であった。(更に言えば、8月中に出発し、ムーンライト九州で熊本を目指す計画であった。)姫路より下るのであれば、結局は同じ電車に連絡するのであるが、京都,大阪へ行くなら、この方が早いのである。
 しかし、米原で気付いてしまった。このまま行けば熊本まで行けることに。
 実のところ、「ながら」での席取り合戦に敗戦した私は、疲労と寝不足のため、この後京都を歩き回るのが「おっくう」になっていた。また、今までの最長記録「平塚→博多」を越える記録が作れる事にも興味あった。そして何よりも、「馬鹿らしい事」をしてみたかった。

 JRは、姫路を過ぎた辺りで連絡が悪くなる。それは、上の例でも、姫路での待ち合わせの長さを見れば解っていただけると思う。さらにJRには、もう一つ特徴がある。それは、よく「止まる」こと。この日も人身事故が起こり、西条で待ちぼうけを食った。姫路駅で散々待たせたのは、人身事故が起こる電車に丁度ぶつかるように、わざわざ調整したとさえ思いたくなる。
 これもJRのサービスの一環で、「青春18切符を使う人たちに、余り無理な計画をさせないように」との、心暖かい配慮に違いない。それと、姫路駅名物「駅そば」を食べる時間を提供してくれているのだ。
 ちなみに姫路では、網干行きにそのまま乗って来た「お仲間?」が追いついてきた。(最もその数は激減してましたが....。ところで、この中に熊本を目指した人って、どれくらい居たのかしら?)

 というわけで、熊本へ行くための最終列車に連絡がつかなくなったため、歩く予定もなかった博多を散歩するはめになった。(この先の鳥栖や大牟田では、泊るところを見つけられない可能性が高いからである。)
 以前泊った「博多一安かったカプセルホテルの跡」へ行く。すでに取り壊され、新しいビルを建築中であった。明朝は早いので、このまま仮眠所へ入ろうかとも思ったが、一応バスセンターの様子も見ておこうと天神へ向かった。
 予感は的中し、ここには熊本行きのバスがまだまだ残っていた。そして、悩みに悩んだあげく最終バスへ乗ってしまった。

●熊本のどこか
 既に1時を過ぎているというのに、熊本の街は眠っていない。あちこちに、 たむろしている小グループが見られる。私は到着したバスセンターの付近で道に迷いながら夜中の熊本城を探し、ついで、カプセルホテルの場所を見つけた。しかし、阿蘇行きの電車は、5:20発である。しばし考えたが、今更入る気にはなれず、結局熊本駅へ向かった。
 そこには待合室があった。蒸し暑いそこの半分以上の席は、数時間後に出る始発を待つ人たち? で埋まっていた。
 熊本駅熊本駅

★ 9月3日〔火) 実際のスケジュール
   0:25 平塚  → 小田原   0:42     JR(湘南ライナー)
   1:04 小田原 → 大垣    6:56     JR(ムーンライトながら)  
   7:01 大垣  → 米原    7:37     JR
   7:50 米原  → 姫路  10:13   JR
   11:04 姫路  → 岡山  12:26   JR
   12:42 岡山  → 西条  14:47   JR (人身事故でSTOP)
   15:03 西条  → 広島  15:48   JR (時間調整にて電車遅れ)
   16:05 広島  → 下関  19:59   JR
 
  20:01 下関  → 小倉  20:16   JR
   20:37 小倉  → 博多  21:44   JR

   23:20 天神  → 熊本BS 25:15頃  西鉄バス (2000円)
 9月4日〔水)
   5:20 熊本  → 阿蘇   7:55   JR

●熊本行きを強行した訳
 9月4日〔水)のスケジュールを見ていただけば解るが、熊本にいれば、朝一の電車で阿蘇へ行けることが解る。しかし、博多で一泊した場合、熊本へは頑張っても7:40着。豊肥本線への連絡は10:08となり、えらく時間能率が下がってしまうのである。
 ただ、この計画には、大きな穴があった。阿蘇駅からのバスの連絡を、全く考慮していなかったのである。

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