9月4日〔水) 阿蘇登山?
 05:20 熊本      →    阿蘇     06:55   JR
  7時頃 阿蘇      →   草千里が浜  11時頃   歩き
         (休憩 = 観光)
 11時過 草千里が浜  →   阿蘇山西駅  12時前   歩き
 12:00 阿蘇山西駅 →   阿蘇山火口   12:10   ロープーウェイ 〔410円)
         (火口見物)
 12:45 阿蘇山火口 →  草千里      13:00   歩き
         〔博物館)
 14:25 草千里   →  阿蘇     14:50   バス 〔540円)
 16:16 阿蘇    →  熊本     17:35   JR

阿蘇の地図地図
 青線が今回の移動経路。この他に、宮地駅付近から火口東へ登るルートもあるようだ。

●阿蘇へ
 熊本から阿蘇行きの始発電車に乗る。豊肥本線は実にのんびりしていて、阿蘇までのたかだか50Kmを一時間以上かけて走る。しかし、熊本→阿蘇間は、電車があるだけマシであり、大分に出ようとすれば、とてつもないダイヤに悩まされるのは必至である。この電車乗車中は、前日の疲れのせいか、景色を見るまでもなく眠りこけていた。
 当初の予定では、阿蘇観光を午前中に終了し、午後は熊本観光するつもりであった。しかし、阿蘇駅で知ったバスの時刻表を見て状況が変わった。バスの始発まで、あと一時間半だあ!? 全くもって、ふざけた時刻表である。 同乗してきた若者二人づれは、駅員に頂上までの道を聞いていた。そして、バスで40分かかるであろう頂上へ向け、いつのまにか消えていた。
 始発バスの発車までには、余りにも時間があった。幸か不幸か空は快晴。駅前は、涼しい風がが吹いており、絶好の散歩日和であった。そんな状況を喜びながら、付近の見どころを歩き始めた。

☆悔しいので登山バスの時刻表を転記する。(あくまでこの日の時点の時刻表です)

 阿蘇駅前 → 阿蘇山西駅    阿蘇山西駅 → 阿蘇駅前
 08:36    09:16   ・   09:50    10:20
 09:51    10:31   ・   11:05    11:35
 10:30    11:05   ・   12:10    12:40
 12:10    12:50   ・   13:20    13:50
 13:35    14:15   ・   14:18    14:48
 14:15    14:55   ・   15:30    16:00
 15:20    16:00   ・   17:00    17:30

○西巌殿寺  境内自由
 バスの時間までの暇つぶしのつもりで足を向けた。が、次第にこのまま頂上を目指してたくなってきた。くどいようだけど、ホンとに涼しくて、気持ちいい天気だった。
 西巌殿寺
 726年に阿蘇山に創建され、山上から草千里にかけての古坊中に37坊51庵が建ち並ぶ大寺だった。のち、1584年に焼失したが、加藤清正が再建したとのこと。

○二百十日道跡
 西巌殿寺から少し歩くと、ユースホステルが現れた。そして、そこにはバスの停留所があった。しかし、あと1時間以上あったので、もう少し登ることにした。
 40分ほど歩くと、碑が現れた(写真参照)。そして、この碑の少し上にバス停を見つけることが出来た。(確か、野営場前) 実は、これがバスに乗る最後のチャンスだったのだが、調子に乗った私は、更に上を目指してしまった。
 この後、バス停は草千里が浜まで無かった。その間、3台のバスが私の横を通りすぎたが、私には延々と歩く他なかった。
 二百十日道跡
 夏目漱石由来の碑であること意外、素性はよく解らない。

○草千里が浜
 遠かった。野営場前からここまで、一体何キロあったのだろう。私は、すでに疲れ果てていた。また、左足の調子がおかしくなってきた。
 草千里が浜
 バス停は、この先少し歩いた所にある。つまり、バスで登ってきた人がこの場所に来るには、5分程度歩いて戻らなければならない。(ちなみに、登りです。)

○阿蘇山スキー場
 草千里が浜から阿蘇山西駅は、わずか数キロ。もう、目前に見えている。いい加減くたびれていたのだが、今更バスに乗るのもばからしいので歩き出した。で、その途中にスキー場を発見。
 阿蘇山スキー場
 4〜11月までは、グラススキーが楽しめると、ガイドには書いてあるのだが、この日は営業していなかった。 (不況のおり、閉鎖されたのかも?)

○阿蘇山西駅 → 火口西駅   ロープウェイ 片道410円
 ここに来るまでで、もう足はガタガタ。ろくな準備運動もせずに歩いてきたのだから当然か。頂上(火口)までは後少しであるが、折角なので(記念に)ロープーウェイに乗ることにした。
 待合室に色々なパンフレットがあったので物色。そして、そろそろ乗り場に行こうとした時、テーブルに置いといたカメラ(A-1)に肘がぶつかった。カメラはそのままリノリウムの床に落下し、約1mの位置エネルギーがその底部を直撃した。幸い多少の傷がついただけで、私のA-1はこの衝撃を耐えてくれた。
 阿蘇観光は水物で、「3日に1日は何も見えない」と脅かされていた。しかし、この日はとてもいい天気。これまでの疲れも吹き飛んだ。では、しばし火口付近の写真を御楽しみ下さい。
 阿蘇山 火口
 山頂から西へ、南北1100m・東西400m・深さ125mの火口が開いている中岳。周囲には避難用のトーチカが点在している。

○阿蘇火山博物館 (草千里が浜)  入場840円
 お金が勿体ないので、ロープーウェイは登りだけ。(実は、往復の券と博物舘のパック券も売っていたのだが、下りに乗る気はなかったのでパスした。)再び草千里が浜へ歩いて戻った。次のバスまでは10分程度、その次は1時間少し後。どうせ、今晩は熊本に泊らねばならないので、ゆっくり博物館を見ることにした。(当初は夜に下関へ向かうつもりでいたが、朝の失敗で時間的に無理になっていた。)
 阿蘇火山博物館入場券と2階からの景色
 阿蘇山に仕掛けたTVカメラからのライブで映像(第一火口)が見れるだけでなく、そのカメラを操作することも出来る。また、視聴覚室?の170度マルチスクリーンでは、(客は3人しかいなかったのに)阿蘇山の説明映像も放映された。

・バス停付近
 辺りの景色を眺めていれば、バスの待ち時間なんて「あ」と言う間.... でもないか。
 左の写真は乗馬場。誰でも乗れます。(といっても、私の様な貧乏人には無理です。 )
 
 というわけで、辺りの景色です。

●阿蘇山をあとに............なかなか出来なかった。
 バスを降り、次の電車の出発時刻を見てぶったまげた。後、80分も待たねば電車は来ない。草千里で、電車の時刻まで気にしていなかったのが敗因であった。(阿蘇を降りる方は、草千里13:20 頃発のバスを逃すと電車の連絡がありません。要注意ですね。)
 辺りは同じ状況の観光客が数人、やはり途方に暮れてる。しかし、何故か、その数が減りつつある事に気がついた。ふと思いつき、バスセンターへ足を運ぶ。すると、目の前を13時発の熊本駅行きバスが通り過ぎていった。次に出発するバスは.....ダメだ! 電車の出発時刻よりも後であった。
 この日はせめて、帰り道にある水前寺公園だけでも行きたかった。しかし、水前寺公園は、18:00に閉園なので、諦める意外なかった。
 電車ダイヤも凄いけれど、バスのダイヤもものすごい。阿蘇観光には、車で行く人が多いの理由を納得。もっと工夫したらどうだ! 熊本の観光課!!! こんなんだから客が少ないんだ。
 とはいえ、バスの時刻表さえ解ればもっと上手いスケジュールが組めたと思います。(後日談 ; 大判の時刻表には、バスの時刻表も載っていた。計画をたてるには、ポケット判では不足と実感。)

●熊本の街
 上通り,下通り,新市街 夕方の街は、深夜以上に活気に満ちていた。
 目の前に最上級の電気店が現れたので、つい入る。と、Mac売り場があるようだ。思わず、最上階のMac売り場に足を運んだ。しかし、店内は客もまばらであり、その人気のなさが悲しかった。
 一つ階を下る。すると、そこにはインターネット体験コーナーとして、iMacを含め6台ものコンピュータがデモ用に用意されていた。うち4台は金髪の外人が占領。他の店でもそうなのだが、このようなコーナーで、外人がコンピューターを独占私物化しているケースは異常に多い。ここも例外にもれないのかと納得しながら歩いていると、バックパックを持った日本人のiMacが1台空いた。折角なので、冗談でクラブの掲示板に書き込んだり、自分のHPをチェックしたりなど、10分ほど使わせて頂いた。そして、「明日もここへ来て、もう一度、掲示板を確認しよう」などと、勝手なことを考えていた。

●宿泊
 さして空腹では無かったのであるが、吉野屋があったので、とりあえず一休み。それから、朝に見つけたカプセルホテルより安い宿を探した。結局、そんなものはあろう筈もなく、一泊税込み3750円のカプセルで妥協する。
 カプセルの中で明日のスケジュールを組もうとするが、近くのTVがうるさくて集中出来ない。「誰か文句言ってくれ〜」などと人任せにしながら、状況に耐えていたのであるが、それは一向に収まる気配はなかった。そして、それは私が就寝したと思われる12:00をすぎても止むことはなかったようだ。
 就寝前に、上の階の仮眠所(カプセルよりも安い)を覗いてみる。やけに静かと思ったら、そこには誰もいなかった。「失敗した!」とつぶやきながら、あのやかましいカプセルへ戻るのだった。

 
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