9月5日〔木) 熊本観光

      (熊本城付近観光)
 14:31 熊本   → 水前寺 14:41     JR
      (水前寺公園観光)
 15:56 新水前寺 → 大牟田 17:02     JR   
 17:33 大牟田  → 小倉  20:43     JR
 20:50 小倉   → 門司  20:56   JR
 20:58 門司   → 下関  21:06   JR

熊本地図
○熊本城  (旧細川刑部邸共通入場券  640円)
 朝、先ず目指したのが熊本城。入口で旧細川刑部邸共通入場券なるものをみつけ、しばし悩んだが、割引に誘われて購入した。
 熊本城には無料ガイドなるサービスがある。しかし、出口でその看板を見つけるまで、私はすっかり忘れていた。(出入口は一杯あるけれど、ガイドが出るのは頬当御門だけ。9時から4時までの1時間おきに出るらしい。)熊本城においでの際は、是非「頬当御門」からお入り下さい。
 熊本城
 日本三名城の一つ熊本城は別名銀杏城とも呼ばれ、名将加藤清正によって1601年に着工され、7年の歳月をかけ築城された。城郭の広さは約98万Fu、周囲5.3Km、その中に大小天守、櫓49、櫓門18、城門29を持つ豪壮雄大な構えで、美しい曲線で築かれた石垣や自然の地形を利用した独特の築城技術が生かされているとか。
 写真右は、宇土櫓から撮った天守閣。慶長期に建てられたという宇土櫓は、古い造りのままであり、近代化されてしまった天守閣以上にお城らしさを醸し出してました。

○熊本博物館     入場料300円 
 熊本に関連したものが展示されているというよりも、普通の博物館というかんじ。しかし、電気工事士の試験問題でしか見たことの無い「高圧電線用遮断機」や、「古いアマチュア無線機」、どこぞの「ジェットエンジン」など、一般受けしなさそうな展示がとても楽しかった。
 チケット
 自然、人文の総合的資料を収蔵し、郷土に密着したものを展示しているという。また、(見たわけではないが)巨大プラネタリウムも有る。

○旧細川刑部邸  ここだけ入ると300円 (共通入場券は640円)
 ここではガイドさんが丁寧に説明してくれた。これならば、入場料も、決して高くないと思う。ただ、それだけに熊本城で、無料案内を頼み損ねたのが残念であった。
 旧細川刑部邸
 細川家3代・忠利公の弟、刑部少輔・興孝公が1646年に25000石を与えられて興した。武器蔵を付設した長屋門を入ると、唐破風屋根の大玄関、御客間、入側造りの書院、二階建ての「春松閣」とつづき、その一階は「銀の間」と呼ばれている。また別楝は台所や茶室「観川亭」などがある上級武家屋敷だそうだ。
 ここでは写真右のような立派なガイドブックをくれた。

○夏目漱石旧居  入館200円
 夏目漱石旧居
 明治29年に第五高等学校の英語教授となった漱石は、4年5ヶ月熊本に住み、その間6件の家に住んだ。長女筆子も生まれたという此処は5番目の家で、漱石が在熊中最も気に入った家だそうだ。現在は、漱石記念館として公開されている。

○小泉八雲旧居  入館200円
 おおよそ似付かわしくないような商店街の中から、突如として現れます。
 小泉八雲旧居
 ラフカディオ・ハーンは、明治24年に第五高等学校の英語教師となり、松江から移って1年間この借家に住んでいた。そうだ。

○某電気店 (単なる愚痴なので、飛ばしてお読み下さい。)
 熊本城付近を回り終え、昨日の公約?の通り、パソコンを借りに来た。現場へ直行してみると、6台とも人で埋まっていた。しかも、そのうち5台を使うのが、昨日見たメンバーと一致している。(日本人1人も含む)外人はともかく、日本人のパソコンは暫くすれば空くだろうと思い、上階のMac売り場で10分位時間を潰してきた。
 戻ってみると、相変わらず同じメンバーが座っているので、少し観察してみた。まず、3台の外人。 男二人に女一人。イスにどっかり座り、モニターを食い入るように見つめてる。(中には辞書を引きながら使っているやつもいる)勿論、使い終わる気配はない。もう一台は、二人の外人女が交代しながら使っていた。というよりも、片方が席を立つと、もう一人が場所を取られないように番をしているようだ。残る2台は日本人(ひょっとすると中国系かもしれない。)であるが、うち一人〔女)は、昨晩もその場所を独占していた。つまり、空く可能性があるのは、iMac1台のみ。これは、昨日と同じで、昨日使えたのが奇跡のような気がしてきた。
 これからどうしようか悩んでいた。その間も、使いたそうに眺めながら通り過ぎて行く人や、近くのベンチに座り、さりげなく順番を待つ人、などを見つけることが出来た。しかし、殆どの人は直ぐに諦めて姿を消してゆく。暫くすると、二人の女が張り付いていたパソコンが、見張り番一人になった。彼女は、何をするわけでなく、画面を見ている。(watchでなく、seeです)さらに数分後、その外人女が一瞬モニターに背を向けた。するとすかさず、そこを通りがかった人がパソコンに向かった。そしたらこの外人女、あわててパソコンを死守。通り掛かりの男を追い払った。私は、この女の行動に無性に腹が立つ。そして、しばし考えた後、実力行使に出る決意を固めた。
 まず、コンピューターの周辺の張り紙を探す。大抵は、長時間の使用を禁止する旨が記載されているはずだ。しかし、いくら探しても、そんなものはここには無かった。(これは、結果として、店が長時間の使用を認めていることになる。 追い出し作戦その1は失敗。)さすれば、残る手は一つ。私はチャンスをうかがった。
 数分後、見張り番女がモニターから目を放した。「チャンス」私は、彼女の肩を叩き、ゆっくりとJapanishで話しかけた。
 「Could you lend me this computer a few minute?」
 すると、見張り番女は、訳の解らない言葉をまくしたてた。その瞬間、私は自分の勘違いに気付いた。
 「しまった、こいつの母国は英語圏じゃあない!」(何となくロシア系の気がする) 私は、日本人にありがちな失敗(そう、外人を見ると英語もどきを使ってしまう)をしてしまったのだ。 しかし、今更後にひけなかった。
 「Could you lend me this only ten minute?」
 私は繰り返した。彼女は、私の言葉など聞く耳を持たなかったが、状況だけは察したらしく、両手を広げコンピューターをブロック。そして、
 「私、使ってます。」
 と日本語を話した。 私は、少々びっくりする。
 私は、「使ってねえだろ! 俺は見てたんだ。」とつぶやいた後、再度繰り返した。
 「Only ten minute!」
 女は何度も首を振りながら、今度は英語で
 「It's my ten minute.」
 といい、(何言ってるんじゃこいつ)おもむろにコンピューターに向かい、使ってるフリをはじめた。そして、「ねっ」とばかりにこちらを振り向いた。馬鹿にするな、そんなヤラセに納得できるか! 私は女をにらみ返した。しかし、女は動じなかった。私はコンセントを引き抜いてやりたい衝動に駆られた。
 結局、らちがあくことはなく、私は惨敗した。しかし、腹の虫がおさまらないので、女の後ろで腕組みをして、プレッシャーをかけてみた。女はたまに振り返り、私を馬鹿にするように微笑んだ。私はすかさずにらみ返すが、薄笑いを返されるだけだった。
 にらめっこを始めて暫くすると、iMacの方が先に空いてしまった。すると、公然と待っていた私の前をすりぬけ、通りがかりの別の人が、すかさず使おうとした。私は
 「すいません。直ぐ終わりますから」
 といい、先に使わせてもらった。 公約通り10分余り使った後、それを開放した。(しかし、通り掛かりの人は、そんなに待っていなかった。)
 「俺が店員なら、こいつら全員追い出してやる!」 やり場の無い怒りを胸に秘め、外人女を睨みながらこの階を後にする。女は何事もなかったように、パソコンの番をしていた。
 たかだか掲示板の書込確認をするために、無駄な時間を費やしてしまった。(しかも、書込は無し)また、一連の事件で気分を害した私は、明日の観光(青海島)について、HPをチェックするつもりだった事を忘れていた。それは、その夜まで気付かなかった。
 
○熊本駅
 北岡自然公園を目指して歩いたのだが、どこをどう歩いたのか解らなくなってしまった。(例によって道に迷った)何とか駅にたどり着いたものの、今更公園に引き返すのも面倒。また、時間もかなりロスッたので、肥後本線(本来ならば、市電やバスを使った方が楽なのだが、青春18切符があるのだから、あえてJRを使用しました。)に乗って水前寺公園を目指した。

○水前寺公園成趣園   入園400円
 水前寺駅から歩いて少し、水前寺公園に到着した。中にある出水神社には、「長寿の水」が湧き出ていた。(入ってすぐと、出る少し前、トータルで1リットル位飲みました。)
 水前寺公園成趣園
 1632年に肥後藩主となった細川氏3代忠利が御茶屋を建て、池泉回遊式庭園を築き成趣園と名付けた。阿蘇の伏流水が湧き出す池を中心に芝山を築き、浮石を置き、松を配した構成は東海道五十三次をかたどったといわれているそうです。

○行き忘れ
 「草枕」の題材となった小天温泉辺の旅行の頃に住んでたという、「漱石第三旧居」,明治4年に熊本藩が洋学校を開設したとき、アメリカから教師として招聘したL・L・ジェーンスのために造らせた、「県下最古の洋館」そして、「観光センター」が、成趣園付近にあったのですが、帰ってから気付きました。

○下関のカプセルホテル
 新水前寺から、下関まで一気に戻る。そして、以前も利用したカプセルに宿泊したのだが、今回は運が悪かった。例によって、明日のスケジュール確認をしようとしたが、昨晩と同じく近隣のテレビがうるさく集中できない。カプセルの善し悪しは、設備やサービスより、マナーの悪い人が泊らない事が重要と思う。最も、そんな事は、神のみぞ知るのであろうが...。 
 以前スキーに行ったとき、耳栓を持ってる奴がいたっけ。でも、耳栓は必要な音も聞こえなくなるんだよなあ。

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