●Time Scadule

 22:56 下関  →  岡山  04:10    JR(ムーンライト九州)367.4Km 
 05:34 岡山  →  坂出  06:13    JR
 06:32 坂出  →  琴平  07:00    JR
        金比羅さん  
 09:09 琴平  →  坂出  09:40    JR
       坂出  →  岡山  10:40頃   JR
 11:21 岡山  →  姫路  12:44    JR
 13:02 姫路  →  大阪  14:00    JR
        大阪周辺
 19:30 大阪  →  米原  20:50    JR        
 20:55 米原  →  大垣  21:28    JR
        大垣駅前
 22:15 大垣  →  米原  22:49    JR
 22:59 米原  →  京都  24:11    JR

●岡山

 後で気付いたのだが、青春18切符は夜中0時を越えた場合、次の停車駅まで有効である。さて、ムーンライト九州の場合、0時を過ぎてからの最初の駅は、岡山である。(疑問の人は、時刻表を調べる様に)つまり、岡山までは、前日の切符で降りる事が出来るのである。何を言いたいのかというと、「さらに安く旅行したい人」は、ここで、岡山観光を入れると良いのではないか?

●琴平

 台風の影響で、外は大雨である。さらに午後には、暴風域に入ると思われる。(台風に先行して行動しているため)
 しかし、この雨の中、私は傘を持っていなかった。先ず、駅の売店を覗き、次に雨の中を走り、周囲に店を探した。しかし、傘どころか、店すら見つからなかった。雨が下着まで達してきた。(この時点では解らなかったが、実際は、さらにもう一本向こうの通りに、コンビニがあった。)仕方ないので、駅に戻り、駅のベンチで休んでいた。しかし、これでは”らち”が明かない。
 駄目もとで、駅の売店に
 「傘ありますか?」
 と聞くと、店員は黙って奥の方に消えていった。数分すると、彼女は数本のビニール傘を抱えて現れ、その内の1本を私に差し出して言った。
 「300円です。」
 運が良いんだか悪いんだか....。まあ、とりあえず、当面の問題は回避された。しかし、体の力は抜けていった。

●金比羅さん
 象頭山中腹に鎮座し、大物主命・崇徳天皇を祭る。古くから「讚岐のこんぴらさん」の名で親しまれ、海の神様として尊崇を集めてきた。
 
 外の雨は強かった。傘をさしてもガンガン濡れた。台風の朝の参拝道はひっそりとし、人影はまばらであった。
 私の外に、一組の夫婦がカッパを着て歩いていた。天下の金比羅さんともなると、台風でも参拝客はいるんですな。

 「一般的なお守りは?」
 と聞いたら出てきたお守り。何だか高そうである。
 「おいくらですか?」 
 と聞くと、
 「700円です。」
 と返ってきた。やっぱり高い。で、思わず
 「一つ下さい。」
 と言った。すると、
 「一つで良いんですか?」
 と念を押されてしまった。
 写真は雨に濡れてしまったお守り。御利益が減ってしまったかも!

 帰り道、ぽつぽつと階段並びの店が開いている。どの店も開店休業状態だ。
 階段の下の方から外人さんが走ってくる。驚いたことに、上半身は裸で、頭の上に荷物を乗せている。きっと、此処まで来たは良いが、雨に困ったのだろう。かといってこのまま帰りたくなく、仕方なく、服が濡れぬ様、裸になって参拝しに来たに違いない。
 私はしばらく、外人さんのパワーに称賛の位を敬した。また、駅で傘を売っていることを教えてあげたかった。

●大阪へ

 台風が来る前に瀬戸大橋を渡ってしまいたい。瀬戸大橋線は、ちょくちょく止まりながらも、その時間は、何とか動いていた。おかげで、3〜40分遅れたが、岡山までたどり着いた。
 本来なら、網干で乗り換えるべきなのであるが、姫路まで行く。勿論、次の電車迄の時間を稼いで「駅そば」を食べるためであった。姫路駅に降りると一路、そば屋へ向かった。しかし、時既に遅し。1時前のそば屋は、先に到着した人たちが大挙してつめかけていた。

●大垣へ

 大阪を適当に回った後、大垣へ向かった。明日には家に着くと思うと、ほっとするような帰りたくないような複雑な気持ちである。
 その夜、そんな私の心を見透かしたように、夜行電車は運休していた。
 改札を出、駅周辺を見渡し、安ホテルを探した。が、見える筈はない。(後で気がついたが、裏駅へ出てしまっていた。)外は大粒な雨が降っている。しばし途方にくれた。

●ええーい京都へ行こう!

 駅の電光掲示板に米原行きの案内が出ていた。時刻表を見ると、京都までならば、戻る事が出来る。
 「京都なら安宿があるに違いない。」
 そんな考えが頭によぎり、急ぎ列車へ向かうのであった。

 深夜零時。京都の町を歩く。雨はすでに止んでいたが、道路にはかなりの水が残っていた。そして、幸いにも、駅近くに「仮眠所付きサウナ」を見つけることが出来た。  

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