たんぽぽコーヒーは如何?
 「たんぽぽコーヒー」って知ってます?
 詳しい歴史等は知りませんが、その昔、松の根っこから松根油をとって燃料の変わりにしたように(何時の話じゃ!)、たんぽぽの根っこからも、コーヒーの代替品がつくれるそうです。
 というわけで(どういう訳じゃ?)、今回のメイキングは「たんぽぽコーヒー」です。


STEP ONE 準備
 まずは、たんぽぽ探しです。
 4月、季節も暖かくなり、道路のはじっこに、かわいくたんぽぽが咲いています。でも、長年の念願であるたんぽぽコーヒーを作るには、この様な「危ない」たんぽぽを使う訳にはいきません。(まあ、それ以前に、アスファルトに囲まれてて、根っこを掘り出す事すら出来ませんが)
 とある日、とある山?のとある所に、食用に出来そうな「たんぽぽ」を発見しました。チャンスです。これを機に、たんぽぽコーヒーに挑戦してみましょう。
空き地のたんぽぽ
 掘り易そうな場所のたんぽぽを探すのがコツです。最も、そんな場所に生えている たんぽぽ を探すこと事態、至難の技でした。木の根のすき間であったり、地中に隠れた石すき間に根が張っていたり。私がまともに最後まで掘れたのは、写真右上の1本だけでした。(根が短かったので成功した様です。) 
 たんぽぽの根はやたら長いものが多いです。下の写真にある一番長いものは、先端数センチは掘りきれませんでした。

STEP TWO ★ 乾燥
乾燥
 たったこれだけのたんぽぽを掘るだけで、結構めげました。殆どは、石や木の根が邪魔して最後まで掘れなかったのです。(写真左)
 掘ってきたたんぽぽの根は、よく洗い、天日で1〜3日干して乾燥させましょう。(写真右)

STEP THREE ★ カラ炒り
から炒り
 干した根を細く切ります。(写真左) 乾燥した根は大変固いので、切ってから乾燥したほうが良かったかもしれません。(反省)
 次に、油気のないフライパンで、焦げ目がつくまで から炒りします(写真右)。この時、弱火でやるのがコツだそうです。 
 油気のないフライパンなんて無かったので、100円ショップで買ってきました。これでもフッ素加工されてるんですよ! 買ってきた後に気付いたのですが、あえてフライパンでなくても良かったかもしれません。例えば、オーブンとかグリルとか......。

STEP FOUR ★ 粉末にして 飲もう!
粉にして..飲む
 炒った根を、すり鉢で粉にしました。結構大変です。量の割に大きすぎるすり鉢でしたが、粉にするには、これ位の大きさがあったほうが楽です。(ミキサーやコーヒーミルを使っても良かったかもしれません。)
 出来上った粉は、サイフォンやコーヒーメーカーで入れても良いそうですが、パーコレーターなるもので入れると独特な香りがしておいしいらしいです。私は、(そんな物は無かったので)鍋で煮出してみました。

 で、お味は?
 うーん。良く解らないけれど、独特のお味。とりあえず、もう一杯飲みたくなりました。作り方や入れ方を工夫すれば、もっとおいしくなると思います。(最も、試行錯誤出来るほどの たんぽぽ を入手出来ないのですが) キャンプなど、外でつくったご飯はおいしいものです。私も今、そんな気分です。アウトドアにぴったりの味ではないでしょうか。ちなみに、鍋で煮出す いれ方は、このコーヒーに合っていると思いました。
 言えることは、グルメを気取る人が、コーヒーの代替品と思って飲むのは、絶対 間違いだと思います。(コーヒーという先入観が、新しい味を拒絶してしまう事でしょう)。これは、たんぽぽコーヒーであって、コーヒーとは別物なんです。


APPENDIX  残った葉っぱも食べましょう。たんぽぽのおひたし
 悩んだ結果、余った葉っぱを煮てみました。根っこに比べて、沢山あります(笑)。
 たんぽぽというと、「苦い」というイメージがありましたが、予想外に美味でした。私的には、醤油よりもマヨネーズの方が好みです。八百屋で売られている一般的な菜っ葉に比べると、多少は癖があるためと思います。そういう意味で、てんぷらにすると、おいしそうな気がします。
 ちなみに、生のままの葉っぱも食べてみましましたが、結構おいしいです。ドレッシングかマヨネーズをかけてサラダにしてもイケル事と思います。たんぽぽって、捨てる所が無いんですね。

 たんぽぽの利用価値の高さには驚きました。(一応、ハーブですし。) 今度、場所を見付けて栽培してみようかしら?(笑)

☆タンポポ豆知識 薬効
 たんぽぽは、ハーブの一種です。よく、胃の薬であると紹介されています。 
 タンポポの根は、健胃、利尿、催乳、浄血、胆のう、肝臓に薬効があるとされているそうです。
 葉には、ビタミンB1・A・C・鉄・クロロフィルなどが含まれているそうです。


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