9月8日〔日) 嵐山・嵯峨野・大覚寺
7:50 新今宮 → 大阪 8:03 JR
8:15 大阪 → 京都 8:43 JR
9:03 京都 → 嵯峨嵐山09:19 JR
京都観光
15:04 嵯峨嵐山→ 京都 15:24 JR
15:58 京都 → 米原 16:48 JR
16:58 米原 → 大垣 17:27 JR
17:48 大垣 → 浜松 19:38 JR
19:40 浜松 → 静岡 20:50 JR
20:51 静岡 → 平塚 27:07 JR (赤字は途中で電車が止まったため)
●大阪で Canon Ftb をGET
早朝に宿を出、あたりを散歩する。すると、道端の露店でカメラを発見。50mm F1.4 旧FDレンズが付いた Canon Ftbである。すかさず手に取りチェックを始める。少々痛んではいるが、年代を考えれば上物であろう。
しばらくチェックしたり眺めたりしていると、店主らしき人が話しかけてきた。 私は、
「これ高いんでしょう?」
と恐る恐る聞くと、
「7000円でいいよ!」
と即答された。実は、私の50mmレンズはカビが生えてしまっている。そのため、新しいレンズを探していたのである。(昨年の広島旅行でカメラを濡らしてしまった。そのため、カビが生えたと思われる。しょうがないので今回は28mmを付けてきた。)このレンズが正常であれば、これだけでも5000円以上の価値がある。しかし、私にその鑑定が出来るのであろうか? また、これから京都を歩き回るのに、これ以上荷物を重くしていいのだろうか? そんな疑念も、目の前の物欲には勝てなかった。暫くチェックを繰り返した後、度胸一発で購入を決めた。今にして思えば、かなりのお買い得品だったと思う。
そんなこんなで、7時頃には電車に乗るつもりだったのだが、えらく時間をロスしてしまった。駅までの道で、もう一台気になるカメラ(どこぞのブローニ)を見つけたが、時間的にも、荷物の重量的にも限界と思い、そのまま通り過ぎることにした。
時刻は既に、8時ちょい前。京都観光が時間内に収まってくれるか、不安になってきた。
●嵯峨嵐山
大阪環状線→琵琶湖線→嵯峨野線とJRを乗り継ぎ、嵯峨嵐山に到着。本当は、初日に寄るつもりだったが、都合上結局は最終日になってしまった。
○渡月橋
駅から歩いて約10分。渡月橋へ着きました。
亀山上皇が「くまなき月の渡るに似たり」と標されたことから命名されたもの。天下の名勝と言われる嵐山を代表する景観だそうだ。
○天龍寺 境内自由 庭園500円
この写真は、順番からいうと天龍寺なんですが、自信はありません。違ってたらご免なさい。(こんなんばっか)
臨済宗天龍寺派の大本山。足利尊氏が後醍醐天皇の菩堤を弔うために建立。開山の夢想疎石作と伝わる庭園は、日本初の特別名勝とのこと。
○野々宮神社 参拝自由
縁結びの神様らしいが、特に用はなかった。
伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女が潔斎のために籠もった社。源氏物語「賢木の巻」の舞台としても知られ、黒木の鳥居や小柴垣が物語の中の遺風を伝えている。
○竹林
暑い季節の憩いの場? この一角は、別世界です。
嵯峨野・嵐山の代表的風景の竹林で、TVのCMでも有名。
○常寂光寺 拝観300円
300円を惜しんだので、中の写真はありません。
静寂で緑が美しい日蓮宗の古刹。仏教の理想郷、常寂光土の趣を求めたことからつけられた寺名。境内から見下ろす嵯峨野が絶景だそうだ。
○落柿舎 入場150円
俳句の投函箱があったので暫く考えていたのだが、結局、何も出来なかった。
松尾芭蕉門下の俳人・向井去来の草庵跡。茅葺き屋根の質素な佇まいに慎ましい暮らしぶりが偲ばれる。庭には去来や芭蕉の句碑が立っていた。
○二尊院 拝観500円
入口の案内図を見ると、とてつもなく広い敷地だと感じた。これならば結構楽しめるのではと中に入るも、まるで墓参りに来たような印象しか感じなかった。
釈迦如来と阿弥陀如来の二体の本尊を祭る。堂々たる総門は伏見城の遺構。裏庭には角倉了以、坂東妻三郎など数々の著名人が眠る。とのことだが、一体誰なんだろう?
○祇王寺 拝観300円
「暗くて写真が写せない!」と思ったが、今朝買ったカメラにF1.4のレンズが付いている事を思い出した。どうやらこのレンズ、まともな様です。 ちなみに、この直ぐ近くに滝口寺もあります。
「平家物語」で語られる白拍子祇王が、平清盛の寵愛を失った後、隠棲した草庵。ひっそりと息をひそめるような佇まいが、哀話の舞台にふさわしい風情を漂わせてる...らしい。
○念仏寺 拝観500円
周辺は、むかし死者を風葬にした所で、弘法大師がそれらの菩堤を弔うためにこの寺を建立。のちに方然が念仏道場に改めた。境内は、付近から出土した8000体の無縁仏の石塔・石仏で埋まっているそうだ。
此処の写真は有りません。この寺までの通りは、土産物屋が並んでいました。
○清涼寺 境内自由 本堂・庭園の入場400円
名物の豆腐を食べてみようかと思ったが、値段を見て挫折。懐石って、何でこんなに高いの?
光源氏のモデルになった人物と言われる源融公の山荘跡に創建された寺。宋伝来と言われる国宝の釈迦如来像は、毎月8日の開扉日に拝観できる。・・・って、この日は8日じゃないか! 入場料をケチって、月に一度しかないチャンスを棒に振った愚か者でありました。
○大覚寺 拝観500円
前回の雪辱をはらし、やっと、見学することが出来ました。しかも、松竹の撮影が来ているというおまけ付き。→ More
大覚寺
左の写真は大覚寺の表門、右は室内の様子の一部でこれもF1.4レンズで撮影。何となく、四隅が黒くなってる(ケラレてる)のはレンズのせい?
大覚寺の正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」といい、真言宗大覚寺派の本山で、心経写経の根本道場・いけばな嵯峨御流の総司所でもあるそうだ。
●東海道本線
京都観光を割合早めに終えたので、最終(平塚にたどり着ける最終ダイヤのこと)より1本手前の電車に乗ることが出来た。しかし、相手はJR。そう簡単に予定を進行させてくれる筈が無い。案の定、静岡を出たところで、またもや運転をSTOPした。そういえば、以前もここらで足止めを食ったなあ。
電車が止まった原因は大雨。止まってから40分ぐらいした頃の車内放送では
「富士,吉原間の雨量が警戒水量に達したため、運転を見合わせています。」
と、言っていた。その間、雨は次第に本降となる。そして、ドアから雨が吹き込み、床に水が溜まりだし、ドア付近の乗客は奥の方へ非難を始めた。やっと車掌がドアを閉めてくれた時には、すでにかなりの水が溜まっていた。(PM9:30頃)
かなりの時間が経過し、雨脚も弱くなり、車両のドアも再び開かれた。しかし、運転が再開される気配も見えない。家へ電話を入れようと、ホーム降りたが電話はなかった。陸橋を渡り、改札の外まで出て、やっと公衆電話を見つける。改札には既に、駅員はいなかった。
更に一眠りしたころ、車掌が乗客の目的地を一人ひとり確認しにくる。どうも、この電車を運休にしたい模様。しかし、多くの強者(近くに、中野まで行こうとした人もいた。)を乗せていた電車は、そうそうJRの思い通りにはならず、終点である東京まで運行することを決定した。そして00:55、やっと電車が走り出し、平塚に着いたのは3:07。平塚駅は、この電車から降りた乗客が改札を出るのを確認すると、ホームの電気を消し、改札のシャッターを閉めた。 駅員さん、帰れなかったんだね(自業自得だけど)。ご苦労様です。
車内に残る疲れ切った乗客ら(写真左)と、運転手(写真右)。雨は止んでいるのに、電車は未だ動かず。
おまけ → More 大覚寺
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